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ボイトレ豆知識-コラム「練習しやすい曲のみつけ方」
2024.04.01
レッスンでよくある質問にこのような質問があります。 ・練習しやすい曲はありますか? ・歌いやすい曲はありますか? ・上達しやすい曲はありますか? これと言って歌いたい曲があるわけではないけど、 歌がうまくなりたい。 いきなり難しい曲は歌えなさそうだから、最初は簡単な歌からステップアップしていきたい。 このような人からよく受ける質問です。 今回はそんな人たちのために、練習しやすく、なおかつ名曲と言われるような長く歌われている曲を紹介していきたいと思います。 今回紹介する曲を練習していけば、きっと上達を感じやすく練習のモチベーションもあがっていきますので、じっくり読みこんでみてくださいね。
男性が歌いやすい曲
・SMAP / 世界に一つだけの花 ・菅田将暉 / まちがいさがし ・福山雅治 / 桜坂 ・斉藤和義 / 歌うたいのバラッド ・桐谷健太 / 海の声
女性が歌いやすい曲
・中島みゆき / 糸 ・あいみょん / マリーゴールド ・一青窈 / ハナミズキ ・夏川りみ / 涙そうそう ・AKB48 / 365日の紙飛行機
練習しやすい曲の特徴3点
・ゆっくりめのテンポ ・音域の幅が狭い ・メロディーが細かすぎない
男性、女性どちらにも共通しているのがこの3点です。 これはスポーツに置き換えてみると分かりやすいです。 早いペースで!起伏のあるコースを!!狭い歩幅で!!!なんて言われたらすごく難しそうじゃないですか? 歌にもスポーツ的な要素は含まれていて、 早い曲であったり、低音から高音まで幅広く使うような曲はやはり難しいんですね。 この特徴を理解しておけば、自分の好きな曲のなかからでも比較的簡単な曲を選ぶことが可能です。
難易度と曲の良さとは無関係
例に出した曲を見ても分かるように、 歌の難易度は曲の良し悪しとは違うベクトルにあります。 とはいえ早い曲を歌いこなせたらカッコいいとか、 高い曲が綺麗に出ればインパクトがあるなど、全くの無関係ないとは言えませんが… あくまで練習に関してはと理解しておいてください。
好きな曲(歌いたい曲)が難しいときは?
今回オススメした曲に自分の好みのものがない人もいるかと思います。 難しい曲の特徴としては、 ・早いテンポ ・音域の幅が広い ・メロディーが細かい 当たり前ではありますが、簡単な曲とは逆の特徴があります。 分かりやすいところだと、ボーカロイドの曲です。 息継ぎする部分が短かったり、かなり広くメロディーの高低差があったりしますよね。 カラオケに苦手意識がある人が歌うには、なかなかハードルが高い曲が多いです。 そんな時は歌いやすい曲の特徴を思い出してみてください。 ・曲のテンポを落とす ・キーを下げてみる この2点を実践してみるだけで大分練習のしやすさが変わってきます。 テンポを落としたり、キーを下げたりするのが嫌だと度々耳にしますが、 上達のためだと思ってじっくり取り組んでみることをオススメします。 またまたスポーツに置き換えてみると、 いきなり遠くのゴールにシュートしたりしないですよね。 難易度の高い曲をそのまま何度も歌い続けるのは、 目的もないまま試合をしているようなものです。
歌いやすい曲の見つけかた
今回紹介した曲以外にも、もちろん歌いやすい曲はたくさんあります。 分かりやすい方法を2つ紹介しましょう。 ・メロディーで選ぶ ・アーティストで選ぶ メロディーで選ぶというのは、文字通りではあるのですが、覚えやすい曲を選ぶということです。 良い曲だなぁと感じることがあると思いますが、そのベクトルとは少し別で、 2~3回聞いただけで、1コーラスのなかの印象的な部分を歌えるような曲です。 それがあなたの中で比較的聴き馴染みのあるメロディーラインなので、覚えるまでの時間がまず短いという利点があります。 メロディーを把握していない状態で歌い続けても、なかなか苦手な部分を克服することは難しいものです。 しっかりメロディーを覚えて練習するというのは、当たり前ではありますが重要なポイントの1つなんですね。 もう1つアーティストで選ぶと、曲により多少違いはありますが、 音程の幅が大体同じになります。最高音が曲によって大幅に変わるということがないので曲のセレクトもしやすくなるというわけですね。 例えば、スピッツの曲を歌いたいと思った時に最高音はB♭かAの曲が多く、そこから自分の最高音と比較して、 キーを下げたりしていけば選曲の幅も増えていきます。 自分がスピッツの曲を歌うときは、ひとます-2にして歌ってみようなど。 ちなみにスピッツはキーは高い曲が多いですが、メロディーが1曲を通して覚えやすいのでかなりオススメなアーティストです。 スピッツのことが好きだと公言しているあいみょんがオススメ曲のなかに入っているのも納得ですね。 あとはアイドルの曲もオススメです。 複数の人数で歌うアイドルグループの場合、歌が苦手なメンバーもなかにはいたりします。 そういったメンバーでも歌えるようなメロディーになっていることが多く、アーティスティックな曲というよりは、 誰もが口ずさめるキャッチーな曲が多いのもオススメの理由の1つです。
自分なりの上達の道筋を立てる。
練習しやすい曲のみつけかた、いかがでしたか? どんな曲でも、意識の仕方、取り組み方次第でしっかり上達することが出来ます。 とはいえ、まだ自分なりの歌の上達の道筋がわからないという人も少なくないのではないかと思います。 そんな人は、ぜひ一度今回ご紹介した、オススメ曲や取り組みかたを実践してみてくださいね。